改修京町家作庭 祠台石の解体移動

京都市上京区で現在改修が行われている京町家。

比較的大型な京町家で、奥庭も広々としている。

その奥庭を今回、手がける事になり

先行作業で現在、庭にある祠の台石を移動する

工事を行った。

現状の祠台。

小さな石が積まれ、台石となる大ぶりの石が

乗せられている。これを解体し、作庭時には

復旧する。

屋根を撤去。

台石を特殊な道具を使い、引きづり下ろすと

小さな石積みの内部構造が見えて来た。

いわゆる昔のコンクリートガラが詰め込まれ

小石を支え、石と石の接着にはセメントコンクリートが部分的に使用されていた。

内部に詰め込まれたガラは

時代性を感じるが、接着に用いられているのは

セメントなので、昭和期の仕事と見られる。

解体後。

スッキリとしました。

背景の板塀復元や

建築改修のための足場設置のため

今回、先行作業として、台石を解体移動した。

本工事の作庭時には祠を安置する場所を

作るわけだが、今度は石造りの物でと考えている。

 

古い京町家では色々な装飾が施されている事が

多い。

柱の一部分に彫刻を掘り込んだり

天井に何かを通す穴には

銅板を用いて図柄を形取った穴隠しなど。

小さな空間で色々な遊び心を生かした

細工が見られます。

 

現代の庭造りでも

この感覚を大切に行っていきたいものです。

 

京都市西京区での

庭造り、手入れは、庭友で!


一覧ページに戻る