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改修京町家 ささや庵公開報告

5月27日、作庭させていただいた

一棟貸宿泊施設 ささや庵の公開を行いました。

沢山の人に見ていただき、いろいろご意見もいただき、成功に終わりました。

建築設計の方々、大工さん、電気屋さん、設備屋さん、左官屋さん。造園サイドでは、協力庭師さん、竹屋さん、鉄屋さん、造園資材屋さん、石材屋さん。

様々な人が関わり、特別な空間づくりができた事を感謝いたします。

また、公開当日、会場を華やかにしていただいたフラワーアーティストの方には公開ギリギリまで制作していただきました。

何より、わたしを信じて、自由な庭造りを受け入れていただいた、施主様には深く感謝いたします。

 

 

 


雑誌掲載情報

先日、作庭した住宅が

新建築 住宅特集 5月号に掲載されました。

house HS

建築設計監理 木村松本建築設計事務所

 


書籍掲載情報

この度、季刊誌「庭」no230に

riverside villaの外構えが掲載されました。

 

 

庭NIWA No.230 2018春号 人と場を表す 前庭・アプローチ


木を動かす ~人の空間を作るために~

太古の昔から、人は生活する場を作るために

野山を切り開き、木を植えたり、移植したり、石を置いたりして

人にとって、心地よい生活空間を作りだしてきた。

自然との付き合い方を考えながら

場づくりのための自然素材に敬意を表し

共に、生き続けることのできる空間を目指して

作り上げてきた結果が今の世界である。

 

こと日本では自然に対する思いが色濃く

それは、「木の移植」を行う際の技術に明瞭に表れる。

 

以下は、私が学生時代に研修作業で参加した

京都御苑の大径木移植工事の写真である。

巨大な木を苑内であるが、場を整備していくため

動かし、これからもより良い場であり続ける空間を

作るため行った工事である。

 

木、一本一本に対してその移植方法は微妙に違う。

数年前から移植に耐えれる木となるよう

それぞれに適した事前作業を行ことから始まる。

見えない土の部分、根の状態は掘り起こしてみないと

最終判断ができないという、ライブ感覚での決断が必要となる。

ものすごい次元での作業は、知識と経験によってカバーされ

その木が新しい場所で末永く生き続けるために

これまで培ってきた移植技術をすべて施していく。

 

この工事を機に、木に対する日本人の思いを

深く感じ取ることになった。

 

現在、機械や流通の発達によって

木の移動行為が容易に行われることもあり

すさまじい勢いで木が動いている。

それは、日本にとどまらす、外国まで及ぶはなしだ。

これまで、日本では見たことのない木が入ってきたり、

日本古来の木が海の向こうへ簡単に動く時代。

 

様々な思いがあり、賛否両論はあるが

そんな時代の先端で

私たち庭師は

木を動かし、空間を作っている。

 

自然とともに、自然の力を借りて

木と共に生き続ける事のできる

人が生活する空間。

そしてその裏側には、人と木が一緒に成長していける

環境づくり(手入れ)にも責任を持ち、木を動かします。

 

そんな空間作りを私は目指しています。

 

 


御宿 京灯 写真撮影

先日、京都市下京区で作庭を行った

一棟貸宿泊施設「御宿 京灯」で

プロによる写真撮影を行いました。

(以下写真は私の携帯での撮影です。)

宿の運営写真をいつも共に仕事をしている

写真家 増田広大氏によって撮り下ろし

をしました。

写真家による写真は

処理が完了次第、またアップロードさせて頂きます。

京都市西京区での庭造り、庭手入れは庭友で!


庭園をvirtual realityする。

以前、制作した町家オフィス及び、坪庭。

今回、kyoto VRさんの技術で

誰もが、どこでも、好きな時に

空間を感じ取れるvirtual realityの世界で

体験できるように制作して頂けました。

https://l.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Fwww.kickstarter.com%2Fprojects%2F1413554510%2Flegrow-the-smart-indoor-garden-for-any-space&h=ATN5mUuFGusNKHvyqXAT2i4m9d8HVym6noUJO6ZCUFLhVXA99pmnMi0Zwb3cKzpQ64mv0n2CUkgI75M3z9OJ7CH7czPBaKxnEfeyzxUwK8QeIZLnUbLgKA&s=1&enc=AZPRIfcYzxAppIRKA_Po0_XirAM-Bho13Rd4aTmfbozQccEoLv0_K8n-FgSA8oduwQr6Ga-I6Qrbx1oSJfGyH58QxGCctrgcFCRl-D2dujvtlg

このオフィスは

伝統的な京町家の保存活用に向けて

改修がなされました。

庭においても

未来にまで生き続けれる様に

新しい試みがなされています。

縁先で手を洗う習慣から生まれた「縁先手水鉢」。

現代の庭では、飾りかの様に扱われ

そのあり方に私は疑問を感じ

実用性の高い現代の水受けを

石彫刻家と共に制作しました。

 

庭が生き続けるには、人の力が必要です。

人が見放すと、庭は自然に帰ろうとします。

そこには人の気配、美しさは存在しません。

 

人が介入してこそ、庭は庭として

愛される、存在し続けていきます。

 

この庭は

水受けが

人と庭をつなぎ、共に生きている、

活き活きとした空間となっています。

 

季刊誌 「庭 NIWA」no227号

オブジェのある庭にも掲載されています。http://niwamag.net/about

DATA

京都市中京区

借家形態 オフィス中庭

水受け制作/ 彫刻家 玉木崇晴

導水管制作/ アウオスブランド

VR制作/ KYOTO VR

 

 


冊子掲載のお知らせ

この度、一般社団法人 住まい教育推進協会の冊子に掲載されました。

全国規模の住まい教育推進協会で

今年夏に行われた住教育セミナー京都版で

セミナー講師を務めさせていただき、その報告書が一冊。

そして、協会が月一回

発行している「ジャパトラ」で

住環境での庭の意味を執筆させて頂きました。

 

ジャパトラに関しては販売されているようですのでよろしくお願い致します。

 

一般社団法人 住まい教育推進協会

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改修京町家作庭 祠台石の解体移動

京都市上京区で現在改修が行われている京町家。

比較的大型な京町家で、奥庭も広々としている。

その奥庭を今回、手がける事になり

先行作業で現在、庭にある祠の台石を移動する

工事を行った。

現状の祠台。

小さな石が積まれ、台石となる大ぶりの石が

乗せられている。これを解体し、作庭時には

復旧する。

屋根を撤去。

台石を特殊な道具を使い、引きづり下ろすと

小さな石積みの内部構造が見えて来た。

いわゆる昔のコンクリートガラが詰め込まれ

小石を支え、石と石の接着にはセメントコンクリートが部分的に使用されていた。

内部に詰め込まれたガラは

時代性を感じるが、接着に用いられているのは

セメントなので、昭和期の仕事と見られる。

解体後。

スッキリとしました。

背景の板塀復元や

建築改修のための足場設置のため

今回、先行作業として、台石を解体移動した。

本工事の作庭時には祠を安置する場所を

作るわけだが、今度は石造りの物でと考えている。

 

古い京町家では色々な装飾が施されている事が

多い。

柱の一部分に彫刻を掘り込んだり

天井に何かを通す穴には

銅板を用いて図柄を形取った穴隠しなど。

小さな空間で色々な遊び心を生かした

細工が見られます。

 

現代の庭造りでも

この感覚を大切に行っていきたいものです。

 

京都市西京区での

庭造り、手入れは、庭友で!


例年の手入れ riverside villa

今年の春に作庭を行なった

京都市岡崎のriversidevillaに

初の手入れを行いました。

玄関前のガレージ機能を持つ外構えと

バスルームから見れる一階室内庭、奥庭。

そして屋上庭の三箇所の手入れ。

公開できる屋上庭のみ

アップします。

京都市西京区での庭造り、

庭手入れは庭友で!

 


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